♨︎毎日温泉に入りたくて熱海に移住しました♨︎

〜日々の散歩で見つけた熱海の記録〜

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初函南!【かんなみ仏の里美術館】と【桑原西国三十三所観音霊場】で仏像に癒された休日。

函南デビュー!!

ひょんなご縁から日曜日は函南(かんなみ)へ。函南町は熱海のお隣の駅なのにも関わらず、移住から1年半以上足を踏み入れたことのなかったミステリアスな隣町。

今回は友人の車に乗せてもらい、以前から密かに気になっていたかんなみ仏の里美術館へ行ってきました!

かんなみ仏の里美術館

JR東海線の函南駅から車で5分ほど、三角屋根が目印。かんなみ仏の里美術館は、この地域で古くから守られてきた仏像群を見ることができる小さな美術館です。入館料は大人300円!

www.kannami-museum.jp

館内は展示してある仏像についての説明や仏像の構造などを学べる学習室のような部屋と、仏像のある展示室の2部屋というシンプルな造り。

私たちが行った時はちょうどボランティアガイドさんが学習室(?)で説明をしてくれていて、美術館にある仏像についてだけでなく、函南および周辺で見られる仏像についても知ることができました。(平日もいらっしゃるかは要確認)

ひととおりお勉強をしたのち、いよいよ函南の仏様とご対面。館内の撮影は禁止なので主な所蔵品はこちらでご覧ください。

国の指定文化財となっている阿弥陀如来及両脇侍像(実慶作)、薬師如来坐像十二神将立像(ともに静岡県の文化財)、どれも美しく見ごたえ抜群です。ラッキーなことに展示室は貸し切り状態だったので、ゆっくりじっくり心ゆくまで観賞。個人的には薬師如来に癒されました…。

滞在時間は小一時間程度だったかな?他に展示してある像は6体ほどですが、コンパクトながら濃ゆくて大変満足度の高い空間でした。最後に受付兼売店で気に入った仏像の絵葉書を購入して美術館をあとにしました。

*阿弥陀如来及両脇侍像は少し前まで鎌倉の特別展に出張に行っていたようです。展示物が少ないだけに、お出かけの前には確認をしたほうが良いと思います。

仏像群の古巣・桑原薬師堂

仏の里で見た仏像の多くは、美術館ができるまで近くのお堂で地元の人々に大切に守られていたとのこと。今でもそのお堂が残っているということで行ってみました。

美術館から車で数分の距離にある長源寺。こちらのお寺の境内(?)にあるのが桑原薬師堂です。

仏像たちを保護するため、桑原の里の人たちが明治時代に建てたというお堂。

現在もいくつかの仏像がこちらに安置されているようです。

今では美術館のガラスケースの中に理路整然と並んでいる仏像群がここでどのようにいらっしゃったかという様子は、美術館のHPの画像でうかがい知ることができます。(こちら)良い!!

美術館で見てしまうとどうしても「美術品」という気分で見てしまうので、こうして仏像がリアルに置かれていた場所を見ると一気に市井の人々が浮かび上がってくるような気がします。

桑原西国三十三所観音霊場

長源寺にやってきた理由がもうひとつ。それは美術館のガイドさんに教えていただいた桑原西国三十三所観音霊場です。場所についての説明は、仏の里美術館のHPから引用させていただきます。

桑原西国三十三所観音霊場は、1806(文化三)年に、西国三十三所観音霊場の本尊の観音菩薩を石像として刻み、長源寺の裏山に安置して開かれた写し霊場です。伊豆に現存することが確認される写し霊場のなかで、整然とした巡拝路がある唯一のもので、10分足らずで西国三十三所観音霊場を一周することができるようになっています。

出典:周辺情報 | かんなみ仏の里美術館

近畿から岐阜にまたがっている西国三十三所を10分で!?有難すぎる!!

ということで、迷うことなく巡ってきました。

まず第一番は和歌山の如意観音。短い旅路と言えど無事に帰還できるよう手を合わせます。

1分もしないうちに大阪まで来ました。ミニ霊場すごい。

勾配はありますが、これなら足腰に自身がない方でも行けるかもしれません。

あっという間に頂上(?)。折り返し地点には複数の像があり、ありがたいボーナスエリアみたいな感じでした☺

↑西国三十三所ではないけど、伊豆の手石如来像も。

すべての観音様に手を合わせ、ゆっくり歩いて15分程度。第三十三番の岐阜の十一面観音像にたどり着きました!

中には破損してしまっている像もありましたが、如意観音、千手観音(割合多め)、十一面観音、馬頭観音など様々な土地の観音像を拝むことができました。とてもお手軽に興味深い体験ができるので、仏の里美術館に行く際には合わせて訪れることをお勧めします!

数時間のうちに何十という仏像に触れ、おだやかな気持ちになった日曜日でした♩